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海狗腎はアザラシ科のゴマフアザラシ、その他のアザラシ科動物およびアシカ科のオットセイの陰茎および睾丸を乾燥したもの。
これらの動物は一夫多妻制で、一頭のオスが数十頭のメスを占有しハレムを作ることで知られている。薬材は30cm前後、
直径1~2cmの棒状をしたペニスに2個の睾丸がついている。
「産地」
中国(渤海および黄海の沿岸)。千島列島一帯。
「成分」
蛋白質、脂肪、男性ホルモンのアンドロステロン。
「薬理作用」
強精作用(アンドロステロン)。
「応用」
強壮、補血、強精薬としてインポテンツ、腰膝軟弱症、冷感症、結核などによるるいそうに応用する。
「処方例」
タケリ丸、オットセイ丸。津軽藩には海狗腎を主成分にした一粒金丹という秘薬があった。
「用法・用量」
煎剤、丸剤、散剤、酒剤、塗布剤。1日3~10グラム。
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